【レビュー】Auglamour R8-Jの音質とコスパを検証してみた(前編)【イヤホン】

どーも、CNです。

パーマリンク変更後1週間経ちますが、検索圏外に吹き飛んだ記事の順位が戻ってきているように感じます。
初心を忘れず、頑張っていきたいと思います。

現在医療関係の記事数は9で趣味分野の記事数は全部合わせて5となっています。
趣味分野の記事も医療分野と同じくらい充実させたいところです。

ということで、今回はe☆イヤホン様より2017/6/17から独占発売されているAuglamour R8-Jについてレビューしていきたいと思います。

Auglamour R8について

Auglamour R8-J(以下r8j)の話に移る前に前作のAuglamour R8(以下r8)から振り返ってみましょう。

前作r8は中国のメーカーAuglamourより2016年2月に発売された、比較的新しいイヤホンです。

今までの中華イヤホンというと言葉は失礼ですが、パチモノの印象が強く、欧米や日本製のイヤホンと比べると正直音質や完成度では劣っているように見受けられました。
しかしここにきて凄い技術革新がなされている様子で、r8もその過渡期に登場しました。

当初から秘かに高コスパイヤホンとしてネット上で取り上げられていましたが、e☆イヤホン様で5000円以下の価格で5万どころか10万クラスのイヤホンにも匹敵するというかなり過激(?)な宣伝がなされたことにより、相当な物議が醸されて話題となりました。

レビューするにあたって

r8jはそのr8の弱点である装着感を改善し、しかもただでさえ
10万クラスに匹敵すると言われたr8の音質をさらに向上させた
とアナウンスされています。

俄然興味が湧きますね!

 

そこで今回のレビューでは

①r8jとr8の比較(特に改善点)

②他のアンダー5000円クラスで鉄板とされる、
RHA S500、SENNHEISER CX3.00、final E2000 (FI-E2DAL)と比較

③それ以上の価格帯で完成度の高い機種とされる、
1万クラスのShure SE215、2万クラスのSONY MDR-EX800ST、3万クラスのSONY XBA-N3、10万クラスのShure SE846と比較

の3つを検証し、r8jの音質クラスとコスパを検証したいと思います。
記事ボリュームの関係で前編は①を、後編に②・③と分けたいと思います。
後編はこちらからどうぞ

Auglamour R8-JとR8の比較

それでは早速r8jとr8を比較していきましょう。
まずはスペックから見て行きたいと思います。

Auglamour R8

インピーダンス16Ω
感度110dB@1KHz
再生周波数10Hz~25KHz
実売価格4500円(実売価格)

Auglamour R8-J

インピーダンス16Ω±15%(Ω)
感度105dB@1kHz
再生周波数20Hz~20kHz
実売価格4980円(2017/7/31時点)

意外なことに再生周波数の比較ではr8→r8jでレンジが狭まっています。

再生周波数は音質には全くと言っていいほど当てにならない数値ではありますが、一応広ければ広いほど良いとされる数値です。
因みにハイレゾオーディオ適合機種は40KHz以上を再生できる機種ということになっています。

また、感度が110db→105dbへ低下しています。
音量は取りにくくなったと言えるでしょう。

筐体の変化

次に筐体の変化とそれが装着感にどのように影響するかを考察してみたいと思います。

r8jとr8のノズル比較とUE900Sの比較

右耳側のイヤホンを縦横高さのxyz軸からノズルの伸びる角度を計測し比較したものが下3つの画像です。
左からr8、r8j、UE900sと並びます。

 fig.1

 fig.2

 fig.3

fig.1ではケーブルが右へ出る場合の筐体とノズル角度の比較で下の数値は角度を示しています。
fig.2ではケーブルが奥へ出る場合の筐体とノズル角度の比較です。
fig.3は真上から見た時のノズル口と筐体の角度を比較したものです。

 

一見して明らかでr8-jとr8ではノズル角度が全く違います。

r8から見ていきましょう。
r8のノズル角度はかなり鋭角かつ前方へせり出しています。
必然的に筐体を深く挿入する必要があります。
ノズルを耳孔に挿入するというより筐体ごと耳全体を塞ぐタイプの装着感です。

イヤーピースの選定も重要で、ステムが短いSONY ハイブリッドイヤーピース(EP-EX11)のようなイヤーピースだとかなり大きいサイズでないと厳しいです。

僕のオススメはradiusのディープマウントイヤーピース(HP-DME)です。
このイヤーピースはステムが長く、また押し込めば押し込むほど密閉度が上がる構造のため、r8のような筐体で塞ぐタイプのイヤホンとは相性がいいと思われます。

 

一方r8jではノズル角度が鈍角かつ下方へせり出しています。
ノズルとイヤーピースで耳孔を塞ぐタイプになり、筐体の圧迫感は軽減されました。
イヤーピース選定の幅も広がり、ステムが浅いイヤーピースでも装着できるようになりました。

r8jのノズル角度を見て似ていると思ったUE900sとも比較してみます。
やはり近いです。
製作者はUE900sの装着感を参考にしたのかもしれません。

ステムを除く筐体の形状は殆ど変わっていないので、筐体の調整はノズル角度を中心に行われたとみていいでしょう。

装着感の考察

r8→r8jではノズル角度を浅くしたことで、僕にとっては好ましい変化となりました。

しかしネットの意見を覗いてみると、必ずしもr8jの方が良い結果になるとは限らないようです。

r8はかなり深く筐体を挿入することで、圧迫感の代わりに安定感と遮音性を与えています。

僕はどのメーカーのイヤホンもSサイズかそれより小さいサイズのイヤーピースがフィットするため、耳孔が小さい方だと思いますが、
一方で普段からMサイズ以上を使っている耳孔が大きい方ならr8の圧迫感はさほど気にならないかもしれません。

その場合r8の方が好ましい装着感となる可能性があります。

まとめると
Sサイズ以下の小さなイヤーピースを使う方ならr8j
Mサイズ以上の大きなイヤーピースを使う方ならr8
或いは
圧迫感のないライトな装着感が好みならr8j
ガッチリと安定した装着感が好みならr8
となります。

余談ですが、r8jに最もフィットして相性が良かったイヤーピースはfinal Eタイプです。
このイヤーピースの特徴は先端が丸く、挿入に優しい形状であるとともに、フレキシブルなステムにより耳孔と開口部が沿うような作りになっていることです。

r8jのようなノズルとイヤーピースで塞ぐタイプのイヤホンや遮音性があまり高くないイヤホンとは相性がいいように思います。

音質比較

ここから音質比較に移りたいと思います。

①音量の取りやすさ ②装着感 ③遮音性と音漏れ性能 ④音場感  ⑤解像度 ⑥低音域 ⑦中音域 ⑧高音域 の8つの項目を以下のようにして5点満点で評点をつけていきます。

音量の取りやすさ:iPhone直挿し下における音量の取りやすさを相対評価した
装着感:装着した時の耳への圧迫感や動いた時の安定性を考慮し評価した
遮音性:環境音下の外音遮音性を主観的に相対評価した
音場感:低音量からなる臨場感等は除外し、立体表現と音場の広さ、距離感の正確さで評価した
解像度:低・中・高音全体の輪郭や波形が見えるかを重視し評価した。分解能もここに含めた
低音域:100Hz以下のキック(重低音)と1kHz以下のベース(低~中音)の量、密度、圧力、締り、レスポンスの速さで評価した
中域:7kHz以下のボーカル領域の明瞭さ、シンセリードやパッドの色付きや鮮やかさで評価した。ボーカルの刺さりは減点対象とした。
高域:主に7kHz以上のハイハットやライドシンバル等の金管楽器の伸びや抜けの良さで評価した。スネアの明瞭さもここに含めた

評点

最初にr8の評点を
音量の取りやすさ★★★
装着感★★
遮音性と音漏れ性能★★★
音場感★★
解像度★★
低音域★★★☆
中音域★★★
高音域★★★
全体のバランス低音よりのカマボコ
と位置づけると
r8jは
音量の取りやすさ
装着感★★★
遮音性と音漏れ性能★★
音場感★★★★
解像度★★★
低音域★★★
中音域★★★☆
高音域★★★
全体のバランス高音よりのカマボコ
となりました。

比較レビュー

上記評点に至った理由をレビューしていきます。

まず、r8からr8jへの大きな変更点として装着感の他に、r8jの筐体はポートが設けていることが挙げられます。
結果、密閉型から半開放型のような変化となっています。

一聴して明らかですが、音場が広くなり、距離感もつかめるようになりました。
r8でも立体的な音場が楽しめますが、耳の近くで鳴っているかのような狭さがありました。

r8jはそのような違和感がありません。

音場感に関しては劇的に改善したと言っていいでしょう。
一方残念な点として遮音性がr8から数ランク低下しています。
音漏れも同様で静かな公共機関での使用はやや憚られます。

それと同時にかなり音量が取りにくくなりました。
ポータブルヘッドホンアンプを介さない場合は性能を発揮できないかもしれません。

低音域は締りが改善し、中音域は明瞭かつ鮮やかになっています。
さらに高音域の量自体は減っていますが、抜けが良くなったことで処理が上手くなりました。
またr8でみられた独特のザラザラした質感が多少滑らかになっています。

しかしr8のなんとなく上ずった癖は残っています。
ここを欠点と捉えるか特徴と捉えるかでこの機種の評価が大きく変わるかもしれません。

またr8でみられた圧力ある低音は無くなっていて、得意なジャンルが変わっているように思います。
r8はロック寄りでr8jはポップ寄りです。

全体的なバランスで比較するとr8は低音が高音より強いドンシャリ型、r8jはカマボコ型です。
ただし世間一般のイヤホンで比較すると、どちらもカマボコ型という括りになると思います。

r8jはr8の弱点だった音場感の狭さが改善され、さらに中域の解像度が増したことで、その点では確かに音質が向上したと言えるでしょう。

しかしr8独特の音場や圧力ある低音、ザラザラした質感が無くなり“普通”のイヤホンに変わりました。
この変化を好ましいと取るかどうかは人それぞれだと思います。

何よりも音場と低域の表現の違いからマイナーチェンジレベルを超えて、方向性が全く別のイヤホンに変わっています。
敢えて共通項を挙げるとすれば中音域の鮮やかで粗い質感でしょうか。

 

r8をすでに所有していて気に入っている方ほど注意が必要です。
一方r8の装着感や音質が合わなかった方は期待通りの改善に満足できるでしょう。

一つ言えることはr8jとr8どちらも5000円以下の価格帯の中では完成度の高い機種であるということです。

イヤーピースやリケーブルによる音質変化

前編最後の項目として、イヤーピースおよびリケーブルの音質変化について書きたいと思います。

まず、デフォルトで付いているイヤーピースおよびケーブルはどちらも品質が低いです。

イヤーピースはfinalEタイプに替えることで装着感と遮音性が向上する他、低音域の量と締りが改善し、音場も広がる等々、良い事尽くめです。
手軽かつお手頃に音質を改善できるのでオススメです。

ケーブルについては純正の他にAuglamour R8 upgrade line アップグレードケーブルとNOBUNAGA LABS TR-10PROを試してみましたが、アップグレードケーブルについては解像度が向上したものの、音場感が無くなり、音量がさらに取りにくくなったりと微妙な感じでした。
TR-10PROは固く取り回しにくくなりましたが、音質が軒並み向上したため、こちらに換装してます。
仕様のせいか根本まで刺さらなかったため、ニッパーでケーブル根本を少し削り奥まで刺さるようにしています。

 

いかがでしたでしょうか。
前編は以上になります。

後編からは同価格帯のイヤホン、そしてそれより価格帯の上がるイヤホンと比較しコスパを検証します。


上の記事からどうぞ

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地方の大学病院に勤務する2年目のヤバレジ。曲をつながたり、お絵描きしたり、デザインしたり、ヘッドホンのレビューを書いたり、ダーツしたりすることが趣味です。あと勿論ブログも。カオスでまとまりのない事を書きますが生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。