他科依頼、紹介状を書けるようになりたい

どーも、CNです。

最近ブログが激重な事に気づき色々なキャッシュ系プラグインを入れたんですが表示がおかしなことになってしまい悪戦苦闘してました。

ちょっと体感的に早くなったと思います。

 

さてさて、今回は他科依頼、紹介状の書き方について勉強したいと思います。

他科依頼とは

医療関係者ではない一般的な方へ向けて他科依頼とは何かを簡単に説明します。

他科依頼とは文字通り他の科へかける依頼です。

例えば自分の専門の科が循環器内科だとします。受け持ち患者さんが循環器疾患の他に糖尿病も合併しているとしましょう。

その時糖尿病が専門の内分泌代謝内科へ診てもらうよう頼むのが他科依頼です。

正しい言い回しとか

皆さん、敬語は得意でしょうか。僕は大の苦手です。

尊敬語、謙譲語、丁寧語と3つもあるのが訳わからないですし、普通に難しい日本語に輪をかけて難しくしているのが敬語だと思います。

それに加えて医療業界独特の言い回しがあって他科依頼を書くのって難しいなぁと感じました。

ところが様々な他科依頼文を見てみると実は同じ言い回しを使っていることに気づきました。
このパターンさえ覚えてしまえば他科依頼も他の病院への紹介状も書けるようになるんじゃないかと思いました。

言い回しのパターン

ということで、そのパターンを紹介したいと思います。
  • ~で → ~にて
  • ~がある → ~を認めています
  • ~している → ~しております
  • ~については → ~に関しては
  • ~を調べてほしい → ~について精査いただきたくご依頼差し上げた次第であります
  • ~を教えてほしい → ~につきご教授頂きたくご依頼しました
  • ~を管理してほしい → ~の管理をお願いする次第であります
以上のパターンに加えて序文と結び文句も決まっています。

序文:平素より大変お世話になっております。
結び文句:ご多忙の折大変恐縮ではありますが、御高診の程よろしくお願い致します。

依頼文の流れ

上記のパターンに加えて依頼文の流れも決まっています。
  1. まず当科診断を#1、#2…と並べる。この際この際依頼趣旨の疾患名を#1に挙げる。
  2. 「平素より大変お世話になっております。」
  3. どんな患者様なのかを一文で書く。
    例「上記#2.○○○でA月a日に当科入院となった患者様です。」
  4. 現在どんな状況なのかを一文で書く。
    例「○○○に関してはXXXで加療しております。」
  5. 依頼目的を書く。
    例「経過中に#1.~を認めました。つきましては ~について精査いただきたくご依頼差し上げた次第であります。」
  6. 「ご多忙の折大変恐縮ではありますが、御高診の程よろしくお願い致します。」
①~⑥に沿って書けばだいたい上手くいくと思います。

例文で見てみる

それでは例文を使って上記のパターンを当てはめてみます。最初が悪い例で次が修正文です。

循環器内科→内分泌代謝内科への依頼で、
“うっ血性心不全で2016年A月a日に入院となった患者さんで現在利尿薬とβ遮断薬で加療中。経過は落ち着いている。一方、糖尿病を合併しており食事療法と血糖降下薬では血糖値のコントロールがつかないので血糖管理含めて診て欲しい”
という状況を想定します。

当科診断#1.うっ血性心不全 #2.糖尿病

心不全の管理中ですが、糖尿病の管理がつかないので診て欲しいです。


当科診断#1.糖尿病 #2.うっ血性心不全

平素より大変お世話になっております。
2016年A月a日に#2.うっ血性心不全にて当科入院となった方です。
#2.うっ血性心不全に関しては現在利尿薬とβ遮断薬にて加療中であり、呼吸困難感等なく落ち着いております。しかし#1.糖尿病を合併しており、入院時より随時血糖300、HbA1c 7.0と高値を認め、A月b日より食事療法と血糖降下薬による加療を開始しておりますが治療効果乏しく随時血糖250前後と血糖管理不良が続いております。つきましては血糖管理をお願いする次第であります。
ご多忙の折大変恐縮ではありますが、御高診の程よろしくお願い致します。

100点満点の依頼文ではないかもしれませんが、この具合で書くことができれば失礼なく、また相談を受けた先生もどんな患者さんなのか把握できて迷惑をかけずに依頼できそうです。

ところで普段何気なくTwitterを見てたらこんな素晴らしいツイートに出会いました!

どうでしょうか。

上の①~⑥まで過不足なくかつ簡潔にまとめられていると思いませんか。

紹介状も書けるようになりたい

ついでにと言ったらなんですが、他科依頼と同じような流れで紹介状も書けるため、見てみましょう。

病院から患者さんを退院させる場合、疾患が治癒することはあまりなく軽快が多いです。その後も診て欲しいということで町の診療所に紹介状を書くことが病院からの紹介状ではメインになります。

紹介状の流れ

他科依頼と同じように紹介状もパターンが決まっています。手書きの紹介状でも電子カルテ上の紹介状でも書式はだいたい共通してます。
  1. 相手先の診療所名や先生の名前、自分の病院名、患者氏名等々を書く。
    (テンプレートに存在)
  2. 紹介目的を書く。書くことは決まっていて
    「今後の加療の継続につき宜しくお願い致します。」
  3. 病名を書く。「#1、#2…」
  4. 病状経過、検査所見、治療経過を書く。
  5. 現在の処方を書く。無い場合は
    「当院処方はございません。」
  6. 備考を書く。書くことは決まっていて検査や手術等を行った場合、その所見や画像を同封する旨。
    「今回の(検査)結果を同封致します。ご参照いただければ幸いに存じます。」

病状経過、検査所見、治療経過欄について

④についていくつか注意点と決まり文句を挙げたいと思います。

まず注意点ですが紹介状は医師だけでなく事務の方も目を通すため一般の方も分かるよう医療略語は極力使わないということです。
というか医療略語は対外的な場面で使うのはあまり好ましくないです。
(僕もプレゼンで調子に乗って略語を使ってしまい、ツッコまれてテンパることがしばしばです。)

当然文体は丁寧語です。
(ごくごく稀に検査所見を箇条書きでズラズラと並べてよろしくお願いします的な紹介状を見ますがあれってどうなんだろうと思います。)

決まり文句ですが、
序文:「平素より大変お世話になっております。先日貴院よりご紹介いただいた患者様ですが、今回当院にて加療を行いましたのでご報告申し上げます。」
結び:「つきましては今後の加療の継続に関し貴院にての継続をお願いしたく、ご多忙の所、誠に申し訳ございませんが、何卒宜しくお願い致します。」
だいたいこんな感じで決まってます。

紹介状の例文

それでは画像テンプレートでみてみましょう。

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多分どこの病院でもこんなテンプレートが存在してる筈です。

 

今回は医療関係というより事務関係の話になってしまいましたが参考になれば幸いです。

僕もまだ指導医の指導や添削を受けて他科依頼や紹介状を書く感じですが、一人で書けるようになれるよう頑張りたいです。

※2017/10/07追記
2年目になり指導医の検閲無しに紹介状や他科依頼を書くことが多くなりましたが、大体記事のように書けば何とかなっています(と思いたい…)

一番重要なポイントは「病状経過、検査所見、治療経過を書く」部分で
ここをいかに無駄なく必要十分な事を書けるかにかかってます。

こればっかりは普段の診療やプレゼン力も試される部分であり、一朝一夕という訳にはいかないですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

CN

地方の大学病院に勤務する2年目のヤバレジ。曲をつながたり、お絵描きしたり、デザインしたり、ヘッドホンのレビューを書いたり、ダーツしたりすることが趣味です。あと勿論ブログも。カオスでまとまりのない事を書きますが生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。