漢方薬を扱えるようになりたい

お久しぶりです、CNです。

2、3、4月の更新が空いてしまって5月からの再開となってしまいました。
2、3月は本当に忙しい科で、その分4月に頑張ろうと思ったのですが、思った以上にタイピングが進まず…。

どんな感じでブログ書いていたっけ…と思い出しながらの作業で時間がかなりかかってしまいました。

改めて継続は力なりの言葉を実感します。

 

 

今回はリハビリがてら、軽く漢方の取り扱いについて書きたいと思います。

東洋医学について

まずは漢方のルーツとなる東洋医学についてざっと勉強してみます。

グーグル先生に聞いてみるのが手っ取り早いですが、簡単に言うと伝統中国医学から発展した医学であり、体「全体」をみる医学ということです。

ここら辺はちょうど西洋哲学と東洋哲学の対比にも当てはまるのですが、
西洋哲学は分析的で理論的 ⇔ 東洋哲学は総合的で直感的 です。

東洋医学も体全体を総合的にみて直感的に処方するのが漢方薬となります。

 証について

東洋医学でもう一つ良く出るキーワードが「証」という言葉です。
証についてはタケダ健康サイトが参考になります。

簡単に紹介すると証は体全体を見た時の直観のものさしとなる概念であり、「陰陽(いんよう)」「虚実(きょじつ)」「気(き)・血(けつ)・水(すい)」といった概念で成り立っています。

陰陽はその人の体質や病気の進行状態を示し
陽証タイプの人は汗っかきで暑がりで高血圧傾向の人
逆に陰証タイプの人は寒がりで低血圧傾向の人

虚実は体力の充実度や体質、病気に対する抵抗力の強弱を示し
実証タイプの人は顔にはりがあり、声が大きく、筋肉質の人
逆に虚証タイプの人は乾燥しており、声が小さく、顔色が悪いような人

を示しています。こうしてみると実証タイプは健康な人に見えますが、東洋医学においては程ほどにバランスが取れた人が健康な人であり、実証過ぎる人は健康ではありません。

気・血・水は体内を廻る3要素であり、これらがうまく巡ることによって、健康が維持されていると考えられているものです。

気は目には見えない生命エネルギーを
血は全身を巡り、さまざまな組織に栄養を与えるもので、まさに文字通り血液を
水は潤いや栄養を与える、無色の液体のことで体内の血液以外の水分を示しています。

 

…なんとなく分かるような分からないような感じですが、「~っぽい」という時に使うのが漢方になります。

注意点

万能に見える漢方ですが当然注意点が幾つかあります。それをリストアップしてみましょう。

低カリウム血症

国家試験の話題にもなる有名な事柄ですが、どの漢方にも甘草が入っており、それに伴う偽性アルドステロン症をきたす可能性があります。知らず知らずのうちに血中カリウムが低下していたら疑う必要があります。

1stチョイスにしない

1stチョイスは西洋医学の一般的な薬を処方しましょう。どうしてもダメな時の奥の手的なイメージで良いと思います。

器質的な疾患を除外してから

上の「1stチョイスにしない」とも被ることですが、器質的疾患を除外せず取り敢えずよく分からんから使おうという使用はNGです。

3包3かけ

添付文書を見ると分かりますが殆どの漢方は3包3かけで使います。中には錠剤やカプセルとなっている漢方もありますが、大半は粉末なので粉が飲みづらい方には勧められません。

 使う場面でグループ分けしてみる

病棟内で見てきた感じと指導医のアドバイスを元に記憶をまとめてみると、どうやら使う場面によって分類できそうです。ここでは良く使う漢方を

風邪っぽい時、冷え性の時、食欲不振がある時、それ以外 の4つでまとめてみます。

風邪っぽい時に使う漢方

小青竜湯(しょうせいりゅうとう):咳や鼻水がしつこい時に使用
麦門冬湯(ばくもんどうとう):咳がある時に使用
桔梗湯(ききょうとう):咽頭痛に使用

葛根湯(かっこんとう)、麻黄湯(まおうとう):風邪の引き始めに使用
頭痛や肩こりが出る場合は葛根湯を、熱が出始めて寒気がする時には麻黄湯を

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう):寒さや悪寒で震えている人に使用
小柴胡湯(しょうさいことう):風邪の治りかけに使用
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):風邪後の食欲不振、怠さに使用

冷え性の時に使う漢方

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷え症に使用
大建中湯(だいけんちゅうとう):冷え症とそれに伴う食欲不振に使用
五積散(ごしゃくさん):クーラー病に使用
牛車腎気丸(ゴシャジンキガン):足腰の冷え症や冷え性からくるしびれに使用

食欲不振がある時に使う漢方

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):喉のつかえや吐き気に使用
六君子湯(りっくんしとう):食欲不振に使用

五苓散(ごれいさん):体内の水分のバランスを整える。脱水と浮腫どちらにも使用。二日酔いの頭痛や吐き気にも使える
清暑益気湯(せいしょえっきとう):夏バテの食欲不振に使用
柿蔕湯(していとう):吃逆に使用

それ以外の場面で使う漢方

加味逍遥散(かみしょうようさん):更年期障害に使用
麻子仁丸(ましにんがん):便秘時に使用。特に兎糞便に効く
抑肝散(よくかんさん):気分を整える効果があり、精神症状に使用。特に緊張に効く。大事なプレゼンやスピーチ、手技とかで声や手が震えてしまう方や緊張して眠れない方は使ってみては?

 

いかがだったでしょうか。

書いてて思ったのですが、論文には論文の、プレゼンにはプレゼンの、そしてブログにはブログの言い回しってありますよね。

皆様のおかげでいつの間にか月1000PV、毎日40~60の閲覧数となりました。
適当な事書いてないか、あるいは逆に参考書とかWeb記事のパクりになってないか、もっとわかりやすい表現はないかとか、色々と神経を使うようになりました。

実際このページでも複数の参考書やWeb記事を元に作っていますが、それだけではなく病棟で学んだ経験をミックスしています。

これからも分かりやすい記事を続けていけるよう頑張っていきたいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

CN

地方の大学病院に勤務する2年目のヤバレジ。曲をつながたり、お絵描きしたり、デザインしたり、ヘッドホンのレビューを書いたり、ダーツしたりすることが趣味です。あと勿論ブログも。カオスでまとまりのない事を書きますが生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。