【オーディオ】大丈夫!?そのイヤホン、初期不良かも…【逆相接続】

どーも、CNです。

オーディオ関係の記事がかなり増えている一方、医療関係の記事は停滞気味です…。
ただ趣味と並行して医療関係の記事も下書きとしてストック中です。

そろそろ新作記事としてお披露目できると思うので暫くお待ちいただけますよう、よろしくお願い致します。

 

今回は「とあるイヤホン」のヘンな初期不良の症状と初期不良を疑った時に試してほしい事を書きたいと思います。

きっかけ

まずはこの記事を書くきっかけとなった、「とあるイヤホン」の話から行きます。

最初聴いた時のそのヘンな音は何とも形容しがたいものでした。

低音域から高音域にかけてちゃんと音が出ているし、どちらか片方の音が大きいということもありません。

しかし音場感が何か決定的におかしい…。
明らかに不自然で不快感を伴っていたのは確かでした。

4ヵ月後に「とあるイヤホン」の色違いを購入しましたが、その「ヘンな音場感」は嘘のように消えていて、心地良い響きに変わっていました。

ここでようやく、「とあるイヤホン」は初期不良かもしれないと疑うことになります。

続いて、これとは別のメーカーの「とあるイヤホン2」を購入したことで、「ヘンな音場感」が初期不良の症状であると確信に変わりました。
なぜなら「とあるイヤホン2」も「とあるイヤホン」と全く同一な「ヘンな音場感」だったのです!

「ヘンな音場感」のするイヤホンは果たして初期不良なのか?

しかし「ヘンな音場感」のするイヤホンを初期不良です!とメーカーに突きつけるには明らかに説明と証明が不足しています。

 

「このイヤホンはヘンな音がするから初期不良です。」

これでメーカーは納得するでしょうか?

 

「これは仕様です。」と返してくれるならまだ良い方かもしれません。
「コイツはクレーマーだ」と捉えられても仕方がないと思います。

そのためにも、まずは「ヘンな音場感」を明らかにする必要があります。

ヘンな音場感

それでは、この「ヘンな音場感」を頑張って言葉と拙い絵で説明してみます。

まず気づくのは前後と上下の奥行きが全くないことです。

前後の広さが無い癖に左右の広がりはあって、まるで狭いトンネルの中で左右至近距離にスピーカーを設置して聴いているような感覚です。

上下の奥行きも無いため、立体感が殆どなく、「左右」の概念だけが存在する一次元の世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。

さらに気持ち悪くさせるのが低音域の定位の不安定さです。
言葉にすると難しいですが、低域が左右別々に聴こえてきてどこから鳴っているか分からない感じです。

一般的に楽曲の低音域はセンターに定位すればするほど心地よく、センターから離れる程不安感や不快感が増すと言います。
そのため、不安感や恐怖感を演出する楽曲はわざと低音域をどちらか片側にずらしていたりします。

楽曲例
エースコンバット04 シャッタードスカイ サウンドトラックに収録されています、Breaking Arrows と Breaking Arrows#2 は良い例で、Breaking Arrows は微妙に右に低域がズレていますし、Breaking Arrows#2 では低域が左右あちこちに動き回ります。

結果的にセンターの低域が定まらず、左右の概念しかないため、中心の音が抜けていると感じられます。

また前の概念が無いことから後ろから聴こえてくると感じられる方も多いと思います。

「ヘンな音場感」を図示してみた

文章にしてもイメージが湧きずらいと思いますので図示にて補足します。

左の図が正常、右の図が「ヘンな音場感」です。


赤のラインが音の範囲を示しています。
正常なものは左右のスピーカーから同心円状に広がっているように聴こえるのに対して、「ヘンな音場感」は∞の字型にやや後方に歪んでいます。

 スピーカーを逆相接続するとどうなるか?

このように大変奇妙な「ヘンな音場感」ですが、どこかで聴いたことがあるような懐かしい感じもしました。

記憶を辿っていくと、自作スピーカーの+-とアンプの+-を逆に繋いでしまった時の音と似ています。

この+-を逆に繋いでしまうことを「逆相接続」と言いますが、どのような音になるのか Google先生に聞いてみると、非常に良いブログが見つかりましたので紹介したいと思います。


逆相接続したスピーカーの音やその原因を論理的に説明していて、非常に参考になります。

さらに、逆相接続されたスピーカーの音をPHILE WEB様が、端的に上手く説明していましたので、引用してみます。

逆相はまったく違います。何だか気持ちが悪い。音の居所がなくなったようにバラバラになり、ボーカルにも実像感がありません。センターで左右の音が打ち消されるために中抜けの妙な音になるのです。
” 林 正儀のオーディオ講座 2007年08月23日 PHILE WEB”

まさにそれっ!と叫びたくなるくらい的確な表現ですね。

 イヤホンを逆相接続するとどうなるか?

スピーカーの逆相接続はmonostudio様のブログが記述しているように右からくる音と左からくる音の位相が重なって打消し合い、センター付近の音が抜け、指向性の強い中~高音域が消えるため籠ったような音になります。

ところがイヤホン、ヘッドホンの場合はスピーカーのように打ち消しあうだけのスペースがありません。
そのため特定の音域が消えるといったことは起こらず、全て聴こえてくる筈です。

う~ん。この音を何としても再現したい…。

スピーカーの逆相接続は+-極を逆に繋ぐだけで実験可能ですが、イヤホンの逆相接続は分解してハンダを繋ぎ変える必要があり、現実的に困難です。

逆相の音源を流したらどうなるか?

色々と考えた結果、発想を転換して逆相の音源ならば再現可能なのではないかという結論に至りました。

そこで Google先生に聞いてみると、これまた非常に良い動画がありましたので紹介したいと思います。



逆相の場面で思わず、この音だ!!と叫んでしまいました

「ヘンな音場感」がするイヤホンを逆相の音源で聴いてみる

核心に近づいてきました。

先ほどの音源で「ヘンな音場感」のする「とあるイヤホン」を聴いてみます。すると…

・・・

 

 

なんと、逆相の音が正常に聴こえてくるではありませんか!

 なぜ逆相接続されたイヤホンが増えているか?

正常なイヤホンでも逆相の音源を流すことで「ヘンな音場感」を再現でき、「とあるイヤホン」に逆相の音源を流すと正常な音を再現することができました。

以上をもって、「ヘンな音場感」のイヤホン=逆相接続されたイヤホン と証明できました。

しかしながら、まだ納得が行きません。

初期不良はダイソーのイヤホンを除いて今年に入って2本目です。

イヤホンの初期不良を引く回数は年に一回あるかないか程度ですが、逆相接続の初期不良にあたるのは今年初ですし、ここまで短期間で引くとは前代未聞の事態です。

極性を逆に繋ぐハンダ付けは技術レベルとして極めて低いと言わざるを得ません。
どうして、こんな初歩的ミスの初期不良がここ数年で急激に増加しているのでしょうか?

 

ここからは推測の域になりますが、逆相接続されたイヤホンの増加の理由を考察したいと思います。

人件費のコストカット

最近のイヤホンの高音質化は甚だしく、ハイレゾブームによってさらに音質のレベルは向上しています。

グラフェンやセラミック、アルミ合金といった先進的な素材が当たり前に安価なイヤホンにも搭載されるようになりました。

その一方で、組み立てコスト削減のため、生産国は人件費の安い中国に集中している印象です。

人件費を安くすれば、組み立て自体の技術レベルが低下していくのは当然だと思います。

確認工程のコストカット

人件費のコストカットとともに生産されたイヤホンの確認工程のコストカットも容易に想像がつきます。

ソニー製の高級機種は出来上がったイヤホンを一つ一つ職人の手でチェックし、吸音材を調整しているのは有名な話ですが、そうでないメーカーも初期不良をはじくため最低限の検閲作業は行っている筈です。

しかしこの最低限のレベルがどんどん下がっていて、最悪検閲作業も行わないで販売されるイヤホンが増えてきているのではないでしょうか。

初期不良を疑った時に試して欲しい事

僕みたいにオーディオを趣味にする人ですら、最初は逆相接続されたイヤホンが初期不良だと気が付きませんでした。

「なんかこのイヤホンの音が変なんだけど、良く分からない」

そうスルーしてしまっている方が他にも沢山いるんじゃないかと思い、この記事を出稿した次第です。

初期不良を疑ったらまず、上記の動画「スピーカー極性チェック用動画 左右・正相/逆相 ケーブル接続合ってる?」を聴いて欲しいと思います。

この動画を聴くことで逆相接続かどうか分かりますし、左右の音レベルの違いも分かる大変有益な動画です。

そして初期不良と判明したら、自信を持って初期不良です!とメーカーに差し出しましょう。

それがメーカーの技術レベルを上げることにも繋がると思うのです。

 

ちょっと軽い内容になりましたが、参考なったら嬉しいです。

2 件のコメント

  • こんにちは、大変参考になりました。
    実は国内有名カスタムiemメーカーで、片側逆相で納品された事が1年で2度もありました。
    それぞれメーカーは違いますが、とんでもない確率ですよね。

    • ブログコメントありがとうございます!拙記事を参考にしていただき嬉しいです。
      逆相接続のミスは大変初歩的でありながら、意外と多くのイヤホンで遭遇しますよね。
      メーカーの国籍によらないのも特徴だと思います。
      国内CIEMメーカーとなると技術力は高い印象ですが、1年に2度ですか…。ちょっと残念に思いますね。

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    CN

    地方の大学病院に勤務する2年目のヤバレジ。曲をつながたり、お絵描きしたり、デザインしたり、ヘッドホンのレビューを書いたり、ダーツしたりすることが趣味です。あと勿論ブログも。カオスでまとまりのない事を書きますが生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。