【レビュー】カスタムイヤーピース=イヤホンの解放【eA-R light】

どーも、CNです。

今年も残すところあと1日ですね。

先月で毎月更新の目標は途絶えてしまったのですが、今月からまた再開します。
また来年も変わらず更新を続けていきますのでよろしくお願い致します。

 

さて、年末くらい仕事や勉強のことを忘れて趣味に没頭したいところ。

ということで今回はいつもの趣向を変えてオーディオネタで行こうと思います。

オーディオ特にイヤホンやヘッドホン蒐集は高校時代からの趣味なのですが、その中でもe-イヤホン様で購入したeA-R38(通称エアラ38 以下38)との出会いは9年間のオーディオライフを振り返ってみても衝撃的でした。

思わずレビュー記事を書いてしまったのですがそれが以下になります。

【ファーストインプレ】カスタムイヤーピース=未知との遭遇【eA-R38】

今回eA-R light(以下ライト)という38の改良版とも言うべき製品が登場しましたので、レビューしたいと思います。

買った理由

38は良くも悪くも劇的な音質変化であり、その変化は好ましくないものも含まれました。ライトでは音質や装着感、遮音性がどのように変化したのか興味があり購入に至りました。

品質とか




38のクオリティはすでに実証済みですが、今作もアクリル製で非常にクリアです。

品質差は38と変わりなく素晴らしいものです。

Shure SE215用に作成を依頼したのですがサイズはぴったりであり、他のイヤホンには挿入できそうにありません。ただShure製のイヤホンならばステムの規格が同一なので大丈夫です。



38とライトを並べて比較してみました。

大きな変更点としてライトでは先端の耳垢フィルターが除かれました。
また細かいところでは38よりも土台の厚み、面積が増えているように見えます。

 

納期は触れ込み通り3週間で到着しました。

意外なことに38と比較してフィッティングがシビアになっています。
右側はすんなりいきましたが左側がスカスカだったため0.1mm程厚みを持たせてリフィットしていただきました。

リフィットも3週間程度で到着しました。
海外製だとこうもいかないので対応が速いところもe-イヤホン様の強みなのではないかと思います。

遮音性

ここからはライトを38と純正ソフト・フォーム・イヤパッド[EABKF1-10M](以下純正)で比較していきたいと思います。

遮音性ですが38や純正と比較して劣ります。しかしその差はわずかでした。

38や純正がイヤーピース単体で遮音できるのに対してライトはイヤホンの筐体と一体となって遮音しているようです。
そのため筐体をしっかり耳介の対耳輪や対珠に埋まるようにセットしないと望むような遮音性と音質は得られませんでした。

38では顎の動きによって遮音性が低下しましたがライトの場合さほど低下しません。
まとめますと

顎を動かさない時は 38≧純正>ライト
顎を動かした時は  純正>ライト≧38

という結果になりました。

装着感

38や純正と比較すると圧迫感が強いです。
アクリルの固さで耳を押しのけて遮音しているような感じです。

そのため長期の使用は38や純正より負担が大きいかもしれません。

ただ1~2時間の使用では痛みはありませんでした。
連続して2時間を超えて音楽を聴くと聴力が低下していくようです。

聴力を傷つけない常識的な範囲内での使用は全く気にならない装着感と言っていいと思います。

音質変化

38も劇的に変化しましたが、ライトも負けず劣らず劇的です。

純正と比較して音の傾向はかなりハイ寄りになりました。

低音域、中音域、高音域の音域別に分析してみると、量感は高音域が圧倒的に多くなり次に低音域が目立ついわゆるドンシャリ型です。

低音域は耳の近くで鳴っているような感覚でダイレクトに響きます。
純正のぼやけた輪郭がシャープに締まるようになりました。
これはかなり好印象です!

38とも比較してみると100~1kHzのボワついた中低音はかなりカットされました。ところが40~100Hzの重低音はちゃんと響いています。
これにより重低音のキックとその上の音域のベースをはっきり区別できるようになりました。

高音域はちょっと盛りすぎ、、、というくらい出ています。
純正の繊細な高音域は消え、代わりに荒々しく突き刺さるような音に変化しました。
またサ行の刺さりも強くなりました。しかしハイハットを中心とした音域はそこまで気になりません。
6~7kHz付近の周波数がかなり持ち上がっていますが10kHz以上の音域では減衰しているようです。
そのため高音域が強い割に抜けるような爽快感はありません。

中音域は高音域に引きずられてハイ寄りになりましたが純正と比較して解像度は変化していません。
38では100Hz付近の低下と600~800Hz付近の上昇という癖のある変化が起こりましたがライトではそのような変化はありませんでした。

全体的に見てみますとHi-fiでモニター調の変化となった一方、聴き疲れする音になりました。
純正→38では音のバランスが崩れてしまった代わりに解像度、分解能、定位が向上し音場感は狭くなりました。
純正→ライトでは解像度、分解能、定位、音場感は38のまま音は高域寄りになりました。

好みでいうと圧倒的にライトであり、また完成度も38と比較して上がっているように見受けられます。

考察

以前の記事で38の音質変化を考察しました。
低音域の量感の増加は純正と比較して気密性が上がったことが関係し、
一方高音域の減衰については高音域が低音域と比べて直進性が高く反射しやすい性質から管内で何らかの反射が生じた結果だと考えました。

ライトはe-イヤホン様でも言及しているように耳孔の第1カーブから先を切り落とすような形となっています。そのため構造上音導管は直線であり管内での反射はない筈です。
事実、高音域が目立つ結果となり考察と合致しています。

 

次に6~7kHzのピークについて考察してみたいと思います。
6~7kHZというキーワードで調べてみると、どうやら耳管内の共振、共鳴がキーワードになっているようです。この辺りは音茶楽様のページに詳しく解説していてかなり参考になります。
僕の経験上材質が固いイヤーピース程高音域が増幅し、逆にウレタンフォームといった柔らかいイヤーピース程減衰します。

音導管から鼓膜に到達するまで高音域が反射し共振するとしたらアクリルのような超硬質なイヤーピースは音を吸収せず反射するためより共鳴し増幅されるということでしょうか。

まとめ

以上をまとめて換言するとカスタムイヤーピースはイヤホンから出た音を吸収せず直接鼓膜に届けられる音響的に最も理想的なイヤーピースということになります。

一方で40Hz以下の超低域と10kHz以上の超高域が不足している部分についてはイヤーピースをどう変えようが補うことができず、この辺りはSE215の性能の限界を感じてしまう部分です。

改めて純正ソフトフォーム・イヤパッドで聴きこんでみると完成度の高さが実感できます。
ギザギザした周波数特性がイヤパッドによってなだらかになり聞き心地の良いサウンドになります。特に高域の処理は見事で繊細さを損なわず、かつサ行の刺さりをうまく吸収しています。
しかしウレタンフォーム製のイヤーピースで良く見られる膜が張ったような曇ったサウンドに戻ってしまいました。

Shure社のイヤホンはその高い解像度の割にスクリーンがかった曇りに覆われたような癖があると良く議論されます。もしかしたらその主な原因がこの純正ソフトフォーム・イヤパッドにあるのかもしれません。

 

eA-R lightはSE215のポテンシャルを引き出してくれると同時にカスタムイヤーピース、ひいてはカスタムIEMの可能性を垣間見ることができる素晴らしい製品です。

カスタムIEMとユニバーサルイヤホンの差をたった20kのイヤーピースで体験させてくれるのですから破格の安さだと思います。

 

僕は未だカスタムIEMを所有していませんがeA-R lightを通して購入を勇気づけてくれました。

大変な長文となってしまいましたがここまで読んでくださった読者の方々、そしてこのような商品を作ってくださったe-イヤホン様に深く感謝いたします!

 

来年も趣味に仕事にクリエイティブな活動ができるよう祈念して結びの言葉とします。
良いお年を!

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ABOUTこの記事をかいた人

CN

地方の大学病院に勤務する2年目のヤバレジ。曲をつながたり、お絵描きしたり、デザインしたり、ヘッドホンのレビューを書いたり、ダーツしたりすることが趣味です。あと勿論ブログも。カオスでまとまりのない事を書きますが生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。