【レビュー】5000円以下のハイレゾ対応イヤホンを比較してみた【イヤホン】

どーも、CNです。

最近オーディオ関連の記事ばっかりで肝心の勉強や仕事はどうなった?とお叱りを受けないかびくびくしております。
勉強に、仕事に、趣味に、、、まとまりのない僕のカオスな一面を紹介することも、このブログの趣旨なので悪しからず(^^;

ところでオーディオと言えば、今や当たり前となった「ハイレゾ」という言葉。
なんかハイレゾと付いてるだけで高音質で凄そうな印象を持ちますが、果たして高音質なのか?それとも単なる企業の宣伝文句なのではないか?ハイレゾイヤホンと普通のイヤホンは何が違うのか?等々…

色々と疑問が尽きません。

そこで今回は

  1. アンダー5000円クラスのハイレゾ対応イヤホンを紹介し、長所と短所を明確にした比較
  2. 比較から見えてくるハイレゾ対応イヤホンの特徴
  3. 今後の展望
の3本立てで、ハイレゾ対応イヤホンとは何なのかということについて書きたいと思います。
今回もボリュームの関係でレビュー中心の1を前編に考察中心の2.3を後編に書きたいと思います。

後編は「ハイレゾ対応イヤホンは高音質か考察してみた」よりどうぞ

ハイレゾ対応イヤホン比較

それでは、早速ハイレゾ対応イヤホンを比較していきたいと思います。

今回比較するイヤホンは、
  1. SATOLEX Tubomi DH298-A1Bk
  2. intime 碧(SORA)
  3. PHILIPS SHE9730
  4. ZERO AUDIO ZERO BASS ZB-03
  5. 茶楽音人 Co-Donguri 雫(SHIZUKU)
  6. final E2000 (FI-E2DAL)
の6つ。これらを

①装着感 ②タッチノイズ ③遮音性と音漏れ性能 ④音場感  ⑤解像度 ⑥低音域 ⑦中音域 ⑧高音域 の8つの項目を以下のようにして5点満点で評点をつけていきます。

装着感:装着した時の耳への圧迫感や動いた時の安定性を考慮し評価した
タッチノイズ:ケーブルによるタッチノイズの少なさで評価した。
遮音性・音漏れ:環境音下の外音遮音性を主観的に相対評価した
音場感:低音量からなる臨場感等は除外し、立体表現と音場の広さ、距離感の正確さで評価した
解像度:低・中・高音全体の輪郭や波形が見えるかを重視し評価した。分解能もここに含めた
低音域:100Hz以下のキック(重低音)と1kHz以下のベース(低~中音)の量、密度、圧力、締り、レスポンスの速さで評価した
中音域:7kHz以下のボーカル領域の明瞭さ、シンセリードやパッドの色付きや鮮やかさで評価した。ボーカルの刺さりは減点対象とした
高音域:主に7kHz以上のハイハットやライドシンバル等の金管楽器の伸びや抜けの良さで評価した。スネアの明瞭さもここに含めた

また実売価格については2017/8/10時点の価格.comを参考にしています。

SATOLEX Tubomi DH298-A1Bk

装着感★★★
タッチノイズ★★★
遮音性・音漏れ★★★★
音場感★★★
解像度★★★★
低音域★★★
中音域★★★★
高音域★★★
全体のバランス低音よりのカマボコ
実売価格3400~3750円

レビュー

比較イヤホンの中では最も低価格ですが、ハイレゾエントリー機としては必要十分な性能を持っています。
僕はハイレゾイヤホンって何があるの?と聞かれたらまずこのイヤホンを挙げます。

比較イヤホンの中では最も平均的性能でバランス感覚に優れます。
解像度、音場感、低音域~高音域まで特に劣っている部分がありません。

今までの低価格イヤホンというと特定の音域のみ強化する代わりに他の音域が犠牲になっているものが殆どでしたが、このイヤホンは逆に特定の強みがない代わりに、どこを取っても欠点がないという特異なイヤホンです。

さらに全体を見渡せる高い解像度を併せ持っています。
価格の入りやすさとバランス感覚の良さから初めての買い替えイヤホンにもピッタリですし、基準にしやすくオーディオを勉強するにも最適です。

一方、価格が価格なので仕方ないですが、作りはチープです。
筐体はプラスチックで軽量な点は良いですが、特有の反響音が感じられる部分が欠点です。
またプラグがストレートであり細く、断線の不安が付きまといます。
イヤーピースの性能も今一つですが、jvcのスパイラルドットに替えることで更なる解像度が得られます。

まとめ

長所:
・バランスの良さ
・低価格
・ハイレゾ規格を満たすワイドレンジかつ解像度の高さ
短所:
・プラスチック独特な反響音
・ストレートプラグと断線の危険性
・イヤーピースの性能がイマイチ

備考

僕のツイッターはフォロワー80人しかないマイナーなコミュニティですが、本機を紹介したところ、なんとsatolex公式アカウントがリツイートといいねをしてくださいました。

細かい企業努力や勤勉さ、フットワークの軽さが伺える出来事でした。
これからも素晴らしい製品を楽しみにしていますし応援していきたいと思います。

intime 碧(SORA)

装着感★★
タッチノイズ★★
遮音性・音漏れ★★★★★
音場感
解像度★★★★★
低音域
中音域★★★
高音域★★★★★
実売価格4830円

レビュー

※↓2017/12/05追記
初期不良報告
イヤホンの逆相接続が判明し、明らかな初期不良だと分かりました。
以下のレビューは生産時に逆相接続されたイヤホンやヘッドホンの音の様子として貴重なものなので敢えて残したいと思います。
本来の音はこの下のintime 碧(SORA)Midnightを参考にしてください。

音場感がかなり独特で低音域と中音域は耳のすぐそばかつ後ろから鳴っているのに対して、高音域は遠く前方から聞こえます。
低音域の定位が甘く中心に定まってくれないため気持ちが悪く落ち着かない気分になります。

左右のchが本体のプリントとは逆となっているため、左右逆に付ける必要がありました。(筐体の形状は左右同じなのでさして問題はありませんが)
他にはネット上で急に片耳の音が小さくなるといった不具合が報告されていますが、対策後なのかそういった症状はありませんでした。

以下は逆相接続を疑った場合の対策記事です。

まとめ

長所:
・解像度の高さ
・高音域の繊細さ
短所:
・独特な音場感
・低音の解像度の低さ
・バラバラな品質

→初期不良であり、評価に値しない。

↓2017/12/05追記。これが本来の intime 碧(SORA)の音です。

intime 碧(SORA)Midnight

装着感★★
タッチノイズ★★
遮音性・音漏れ★★★★★
音場感★★★
解像度★★★★★
低音域★★★☆
中音域★★★
高音域★★★★★
全体のバランス高音よりのドンシャリ
実売価格4830円

レビュー

2017/9/23に上記 intime 碧の色違い版としてMidnightが限定1000本として販売されました。

碧(SORA)はVST(Vertical Support Tweeter)技術と呼ばれるウーハーとセラミックツイーターのハイブリッド構造が最大の特徴です。

セラミックツイーターが奏でる高音域はバランスドアーマチュア型のような繊細さと解像度を誇り、解像度は比較イヤホン中最高の性能です。
美しい高音の響きを体感したい方は本機一択です。

音場は、広さとしてはさほど感じませんが、立体感がある上、定位がかなり明確です。
繊細な高音域が様々な場所から聴こえてくることに感動します。

低域は量が少ないものの、極めて締りの良い低音で圧力のある質の高い低音を奏でてくれます。
やや重心が高めで重低音の響きは少ないのが少々残念な部分です。

中高音域はセラミックツイーターの持つ独特な質感が感じられ、かつかなり刺激的です。
刺さりの原因である、5~6kHz周辺の音は丁寧にそぎ落としていますが、それ以上の音域にピークが数か所あり、ここをイヤホンの個性か欠点とみるかで評価が変わります。

また中域のボーカル域が奥まっているところが多少残念ではあります。

装着感はノズルがかなり太く、耳へ挿入してもすぐ外れてしまい良好とはいえないです。
しかしフィットした時の遮音性は高く、音漏れも心配ないレベルです。
外出時も考慮してもう少しタッチノイズ対策があると良かったです。

U5000円において極めて高いレベルの解像度と美しい高音域を兼ね備えており、最高クラスの音質を持っていると評価できます。

しかしながら、前回購入したものが初期不良でしたし、ネット上においても初期不良報告が多い機種です。
品質管理の徹底を期待したいと思います。

まとめ

長所:
・U5000円最高クラスの解像度
・繊細さと力強さを両立した高音域
・締りのある良質な低音域
短所:
・安定しない装着感
・タッチノイズの多さ
・初期不良報告の多さ

備考

装着感が独特であり、フィットするイヤーピース選びに難渋します。

個人的に好印象だったのはパナソニック製イヤーピースRP-PD3Mとラディウス製ディープマウントイヤーピースHP-DME00K 、そしてスピンフィットです。
パナソニックイヤーピースはバランス重視、ディープマウントイヤーピースは中低域重視、スピンフィットは高音域重視な変化となります。

最終的にディープマウントイヤーピースのXSサイズとスピンフィットSサイズで使い分けています。

PHILIPS SHE9730

装着感★★★★
タッチノイズ
遮音性・音漏れ★★
音場感★★★
解像度★★★☆
低音域★★★★
中音域★★
高音域★★★★
全体のバランスドンシャリ
実売価格3750円前後

レビュー

幾度となくメディアにも取り上げられたSHE9700シリーズはハイコスパイヤホンの代名詞的存在ですが、ハイレゾ対応イヤホンに改良したのが本機です。
筐体自体はSHE9700シリーズから殆ど変わっておりませんが、上位機種に用いられていた、レイヤードモーションコントロールドライバーを採用しているのが最大の変更点です。

SHE9720との性能差は明確で全音域に渡って高い解像度が感じられます。
低音域は締りと量を両立しており、中・高音域は鮮やかかつ刺激的です。
総じてノリがかなり良いドンシャリ型のイヤホンです。

一方欠点としては6~7kHzの刺さりがかなりあり、聴き疲れすることです。
刺さりはイヤーピースを変更することである程度改善できますが、中高音の刺さりとノリの良さは相反しており悩ましいところです。

イヤーピースをスピンフィットにすることで装着感、解像度、音場感、低音域、高音域が改善しました。

筐体は金メッキのリングで下位機種と差別化されていますが、剥げやすいことを考えると質感という点では今一歩といった感じです。
またタッチノイズが凄まじいのもマイナスで、ケーブルを首の後ろに回すことで気持ち改善できますが、それでも気にはなります。
後面は見えないですが、ポートが空いており、そこそこ音漏れするのも注意が必要です。

まとめ

長所:
・低音域と高音域からなるノリの良さ
・刺激的な高音域
短所:
・中高音の刺さり
・タッチノイズの多さ

備考

ケーブルが今となっては珍しいu字型の分岐です。
首に掛けられるというメリットがありますが、一方で左右の装着感が変わりやすいというデメリットがあります。
好みの問題だと思います。

ZERO AUDIO ZERO BASS ZB-03

装着感★★★
タッチノイズ★★★★
遮音性・音漏れ★★
音場感★★☆
解像度★★★
低音域★★★★★
中音域★★★
高音域★★
全体のバランス低音より
実売価格4220円前後

レビュー

ZERO AUDIOは、低価格ながら完成度の高い機種を販売し続けており、コストパフォーマンスに優れたオーディオブランドの印象があります。
ZB-03はハイレゾ対応のエントリー機種ながらその期待を外さない完成度を持っています。ZERO BASSの文字通り、ベース音域に力を注いでいるのが分かる設計です。

量や締り、圧力、解像度等を総合して低音域の性能は比較イヤホン中最高の性能です。
100Hz~500Hz付近で感じられるベースのうねりの表現がとても上手いです。

また低音の量に比して普通に篭らず聴こえる中音域も驚きです。

一方欠点としては低音域の影響により高音域が籠ったように聴こえること、全体の解像度や音場感が多少犠牲になっていること、爽快感に欠けるところです。
湿った雰囲気のジャズとはかなり相性が良いですが、乾いた雰囲気やキレの良さが求められるエレクトロやトランス、ダブステップ、ドラムンベースといったジャンルとは低音の量の割に相性があまり良くないかもしれません。

ベースで押せるロックやテクノは曲によりけりといったところです。

音場感は立体的ですがやや窮屈で、もう少し余裕のある広さが欲しかったところです。

筐体はアルミ設計で高級感があり、コードもタッチノイズが少なく好印象です。
後面にポートが空いているため、そこそこ音漏れします。

まとめ

長所:
・低音域特にベースの上手さ
・暖色系の音楽との相性の良さ
・タッチノイズの少なさ
短所:
・キレの悪さ
・籠ったような高音域

茶楽音人 Co-Donguri 雫(SHIZUKU)

装着感★★★★★
タッチノイズ★★★★★
遮音性・音漏れ★★
音場感★★★★
解像度★★★★
低音域★★☆
中音域★★★★★
高音域★★★★
全体のバランス高音よりのカマボコ
実売価格4491~4650円

レビュー

Co-Donguri 雫はサ行の耳障り刺さりの元と言われる6kHz中心の共振部を音導管内で相殺するトルネード・イコライザー等、他のメーカーにはない独創的な技術を搭載しているのが特徴です。

中高音域の解像度が高く明瞭な割に6~7KHz中心の刺さりがあまり感じられません。
中音域においては後述のE2000も素晴らしく甲乙つけ難かったのですが、E2000は開放型のアドバンテージで表現するのに対し、Co-Donguri 雫は密閉型で同等の音を表現していることからポイントを上げて採点しました。

中・高音域の素晴らしさに目を奪われがちですが、音場感もかなり良いです。
音場感のスケールは並みですが、立体感があり、広さを補っている感じです。
しかし、近くから鳴っているような密閉型独特の狭さを克服するには至っていない部分が惜しかったです。

欠点を挙げるとすれば、低音域のおとなしさが挙げられます。
一般的イヤホンと比較すると締りや量ともに十分ですが、比較イヤホンの中ではあまり見るべきポイントは少ないです。

筐体の完成度は高く、耳に置くだけで安定し装着感も良いです。
ケーブルは表面加工のおかげでタッチノイズが少なく、しかもShure掛けに対応していることからさらなるタッチノイズ低減と装着感の安定性につながっています。
純正イヤーピースのスピンフィットも音質向上と装着感に寄与しています。

しかし他社製イヤーピースとの相性は壊滅的で中・高音域の美しさ、音場感の良さといった長所がことごとく潰れ、ただでさえおとなしかった低音が気の抜けた炭酸水のような酷い変化となります。

スピンフィットで合わない方はかなりイヤーピース選定に難渋することと思いますし、何よりこのイヤホンのポテンシャルを発揮できない可能性があります。イヤーピースが合うか確認するためにも視聴は必須でしょう。
また、後面に小さなポートが設けてありそこそこ音漏れするのも注意です。

デザインは彩度を落としたカラーラインナップが個性的です。

まとめ

長所:
・中音域の鮮やかさ
・立体的な音場感
・タッチノイズの少なさ
・Shure掛け対応
短所:
・他社製イヤーピースとの相性の悪さ
・平凡な低音域

final E2000 (FI-E2DAL)

装着感★★★
タッチノイズ★★★★☆
遮音性・音漏れ
音場感★★★★★
解像度★★★★☆
低音域★★
中音域★★★★☆
高音域★★★★★
全体のバランスフラット
実売価格4380円

レビュー

前記事から再登場となる、E2000です。
final はハイエンドオーディオ中心に展開してきたことと、金属の質感を重視したアンティークなデザインから高級志向なイメージが強く敷居が高い印象でした。ところがE2000は5000円以下の価格帯に落としつつ、finalのブランドとしても申し分ない完成度となっています。

後面をメッシュで開放する大胆なデザインにより、開放型のような響きを持っており音場感は比較イヤホン中でも最高の性能です。
解像度も極めて高く、ダイナミック型とは思えない音です。

高音域の抜けの良さは力強い響きのintime 碧とはまた別の魅力があり甲乙つけ難いです。
音質だけで言えば比較イヤホン中最も好印象でした。

欠点としては遮音性の低さ、音漏れの多さとベース音域の弱さ、上下のナローレンジさが挙げられます。
遮音性の低さと音漏れの多さから屋外使用は厳しく、また静粛が求められる場においても使用がためらわれます。

低音域は量よりも締まりやアタックの良さで勝負するタイプですが、100Hz付近のベース音域が弱く迫力やグルーヴ感にやや欠けます。

また下の伸びと上の伸びどちらも物足りなく、ハイレゾ規格の40KHz以上を再生できる機種としてはギリギリな線だと思います。
一応finalがハイレゾ対応とアナウンスしていますが、再生周波数帯域の公表がなされていません。
数字にこだわる方はちょっと気になる部分ではあります。

筐体の出来は良く、イヤーピースのフィット感やタッチノイズの少なさ等好印象です。
しかしプラグ根本まで細い被覆は断線の不安が残ります。

アルミとマットブラック塗装の質感に加えてセリフ体のロゴと型番名はアンティークな演出に成功していますが、ここまで徹底するなら左右表記もセリフ体で統一してほしかったところです。

まとめ

長所:
・極めて広大な音場
・解像度の高さ
・高音域の抜けの良さ
短所:
・低い遮音性と大きな音漏れ
・低音域のベースの弱さ
・心もとないプラグ根本

まとめ

以上のイヤホンを一言でまとめると以下になります。

SATOLEX Tubomi DH298-A1Bk:バランスの良さとコスパ重視
intime 碧(SORA):高音域と解像度重視
PHILIPS SHE9730:ノリ重視
ZERO AUDIO ZERO BASS ZB-03:低音域重視
茶楽音人 Co-Donguri 雫(SHIZUKU):中音域重視
final E2000 (FI-E2DAL):音場と解像度重視

いかがだったでしょうか。
前編は以上になります。

後編はこちらからどうぞ

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ABOUTこの記事をかいた人

CN

地方の大学病院に勤務する2年目のヤバレジ。曲をつながたり、お絵描きしたり、デザインしたり、ヘッドホンのレビューを書いたり、ダーツしたりすることが趣味です。あと勿論ブログも。カオスでまとまりのない事を書きますが生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。